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(株)トンボ 資料提供 |
この日の講師は大林素子さん。高校生で初めてのバレーボール全日本入りを果たし、五輪に3回(88年ソウル、92年バルセロナ、96年アトランタ)出場。日本初のプロ選手として活躍し、最近はTVのバラエティ番組などにも多数出演しています。
講演会には生徒たちの保護者(大林さんと同世代)もぎっしりと詰めかけて、楽しく充実したものとなりました。
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バレーボール
講師 : 大林素子先生
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― スゴイって?身長のこと?
講演会はこの第一声から始まった。「私は身長の高さがコンプレックスだった。」幼稚園時代から身長が伸びて、小学校6年生で170センチ。だから「デカい」「デカい」と言われて「デカバヤシ」「ジャイアントもとこ」って言われていた。そんなこともあって、小学生時代はおうちに引きこもりがちだった。
そんな私を救ってくれたのはテレビアニメの「アタックNo.1」だった。主人公がオリンピックを目指して戦うお話で、私はこの身長はバレーボールなら生かせるんだ!と思った。
― 夢、持っていますか?動いたもの勝ちだよ!
みんな何になりたい?お医者さん?ウン。えっ、詐欺師?それはやめて。みんないっぱい考えてほしい。そして、じゃあどうすれば、それが実現できるか。自分のなりたいもの、
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自分がやりたいこと、それに向かってどれだけ準備したか。努力や練習でそれは叶うんです! 人生って実は積極的に動いたもの勝ち!
私の場合、日立の山田重雄監督にファンレターを出したことがきっかけで、監督に出逢い指導していただくようになって、オリンピックにも出られたんだから。 |
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― オリンピックに出たい!
「アタックNo.1」を見て、私は中学に入って、バレーボール部に入った。そして地元にある日立の山田監督に手紙を出したんです。
「176センチです。バレーがうまくなるにはどうすればいいですか?」って。そうしたら、びっくりしたの。監督が電話をかけてきてくれた。部員全員で日立の選手が練習している体育館に行った。江上由美さん、中田久美さん、三屋裕子さん・・憧れの人たちの控え室に入らせてももらった。監督に、ライトから打ってみろと言われ、うまく打てなかったけど「オリンピックに行きたかったら、明日から練習に来なさい」って言われたの。
そう、手紙から夢が開けたの。夢は待っていてもやって来ないよ。一生懸命やれば夢は叶うんです。
約1時間の講演会はあっという間に終了し、その後同じ体育館で第二部の実技指導が行われた。
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約1時間の講演会はあっという間に終了し、その後同じ体育館で第二部の実技指導が行われた。 |
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アトランタ五輪でともに戦った永富有紀さんと一緒に実技指導 |
第二部では、バレーボール部員男女88人が大林さんと永富さんから実技指導を受けた。
「大林さんからスパイク、トス、レシーブの基本から教えてもらった。スパイクではトスが乱れても打てるように、素早くボールの下に入り一番高いところで打つことや、トスでは手だけじゃなく足を使ってボールを一回引き寄せてから上げること。また、レシーブではボールの正面に入り、腕を振るのではなく、ボールに当てて運ぶことなど。いろいろ教えてもらった。この基本を大切に練習していきたいと思った」(2年生・男子)
「大林さんは細かいところまで注意してくれたり、
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分かりやすく説明してくれて、すごいなーと思いました。小さいボールを使った練習など普段とは少し違った練習方法にも感心しました。僕も大林さんみたいにできるようになるまで、とことん練習を重ねて、誰にも取れないようなスパイクを打ったり、誰にも上げられないようなボールがあげられるようになりたいと思った」(2年生・男子)・・・などなど。部員の皆さんからたくさんの感想文が届けられました。
また、先生からも「オーバー、アンダーパス、レシーブなど基本を丁寧に、また今後チームで工夫できるようなメニューを示していただいたり、大変感謝しています。また、何といっても一流選手からの指導は子供たちに響いて、大変貴重な時間となりました。」と、お礼の報告書が寄せられました。
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主催: |
朝日新聞社
朝日学生新聞社
日刊スポーツ新聞社 |
後援: |
全国市町村教育委員会連合会
(財)日本中学校体育連盟
(財)全国高等学校体育連盟 |
協賛: |
株式会社トンボ≪トンボ学生服/TOMBOW,
VICTORYスポーツウエア≫ |
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